私たちが行動する理由は、欲求を満たすため。
マズローの欲求では、生きるために必要な睡眠、食
欲と言った生理的欲求に始まり、安定していたい、
社会から受け入れられてたい、あるべき自分になり
たいというものまでその欲求は多岐にわたります。
イヤイヤ会社に勤め続けるのも、顔を見るのもイヤ
だと思う相手と結婚生活を続けているのにも、実は
隠れた欲求があり欲求が満たされているというメリ
ットがある。
だからそこ、いくら「変わりたい」と口に出し、
実行に移そうとしても、「安定していたい」と
いう欲求が勝ってしまい、イヤな会社を辞める
ことはできない……
という人生のパターンが
でき上がり、今日もそして明日も満たされない何かを満たすために、運の悪い
イスに今日も座り続けているのです。
やめられない止まらない無意識のクセ。
人生のパターンを作るカルマとは。
では、この運の悪いイスに座り続けるというカルマ
から解放されるにはどうすれば良いのでしょうか。
物事には、原因があり、結果がある。
この人生パターンの根本の原因となっている無意識
のクセに気づき、そのモトとなっている感情を癒す
こと。
なぜ、感情を癒すのかというと、心の底に染み込ん
でいる感情がその人生のパターンをつくっているか
らです。
例えば、よく遅刻をしたり、約束の時間に遅れる人
が時間を守れない根本の原因は、マインドの中にあ
ると、おだぎりトレーナーの著書にもあります。
幼少期からの体験や人生の中で培われた「罪悪感」という感情から、その「悪いことをした」という
感情を償うために、叱られる(遅刻をする)という
行動となってあらわれるのです。
遅刻癖を直すために、早起きをしたり、時間の管理
ををしたりという対策を練っても、
この「罪悪感」
が癒されない限り、叱られるという体験は人生のパターンとなって続いてしまいます。
ほとんどの人は、遅刻という原因があり、叱られる
という結果となるという世界で生きています。
ところが、実は「罪悪感」という無意識の感情で行
動した結果が、遅刻という形になって表れていると
いう世界があらことを知ってください。
潜在意識や無意識と呼ばれる意識の中には自分では
気づかない思い込みや価値観が蓄積されていて、そ
の思い込みに基づいて私たちは行動しているのです。
やめられない止まらない無意識のクセ。
人生のパターンを作るカルマとは。
もうひとつわかりやすい例をあげると、恋愛のパターンです。
いつも同じような人を好きになりうまくいかなかっ
たり、別れるパターンが同じという人も多いのでは
ないでしょうか?
これも無意識のクセから作られた人生のパターン。
「犠牲こそ愛」という価値観を持っていれば、貢い
でばかりるかもしれないし、「結婚生活は不自由」
という価値観を持っていれば「結婚」という言葉が
出た途端に、別れを選んでしまうかもしれません。
ただ、カルマという観点から見るとどの価値観も
無意識のクセ、自分では気づかずに貢いだり別れを
選んだりして、運の悪いイスに座り続けているのです。
こうして自分の日常、人生を振り返ってみると、
人生のパターンと思えるものが意外とたくさん
見つかります。
それは、いつもここでカチンとくるという小さな
ことから、新しいことを始めようとする時に生じ
る人間関係の問題まで様々で、登場人物や場所を
変えて幾度となく繰り返されています。
ちなみに、新しいことを始める時、私は大切な人と
喧嘩別れをするというパターンがありました。
これは、「もうイヤ!あなたなんて大嫌い」そう言う
ことで、その人から離れて新しい場所へ進むため。
こうしたカルマを変えていくには、まずは自分の
「今」に責任を持つこと。なりたい自分を明確にし
変わるという選択をすること。
「選択」は神様にも変えることのできない、私たち
の特権です。
心からの選択をした瞬間から運命が変わります。
カルマという、もしかしたら先祖代々から続く無意
識のクセを生きるのか、「今」に責任をもち、自分
の意志で未来を選択するのか。
それは私たちに今すぐできることです。