盛り上がった会話が終わるとき、緊張の解けた相手がふと「実は。。。」と話してくることが大事なことだったことってありますよね。

それが相手の本音でだったとしたらどう思いますかー。

今回は、「ドアノブ効果」と呼ばれる、（リラックスした相手が去り際に話してくることこそ、本音が隠れている）という心理効果を説明していきます。

■緊張していると防御の感情が出てくる

友人や知人に大事な話をしたいと思うとき、いつ打ち明けていいかわからず、普段通りの話を続けてしまい、結局タイミングを見失ってしまうことがありますよね。

むしろ、仰々しい面持ちのあなたに、違和感を覚えた相手が「今日はどうしたの？何かあった？」と質問をしてきたとしても、あなたは「ううん、何もないよ」と虚勢を張ってしまうこともあるでしょう。

こういった、自分の弱みや本音を話そうと思うとき、人の心にはその状況に相反して「感情を読み取られたくない」という防御の感情が働きます。

防御の感情は、緊張によって発生されます。

・自分の情けなさやダメなところをさらすようで、格好悪くて口に出しにくい

・相手がどう感じるか分からない、ひょっとすると嫌われてしまうかもしれない

・相手を困らせてしまうかもしれない

・こんなネガティブな話を相手はききたくないだろう

このままでは、伝えたいことも伝えられないまま時間が過ぎていってしまいます。

しかしながら、緊張も友人や知人と話しているとだんだんほぐれていきます。

そこで、会話も盛り上がりを達したときに、「実は今日は相談があってー、」と自分の伝えたいことをいよいよ、話すタイミングをつくり始めます。

■気をつけないといけない終盤の「実は、、」

カウンセリングやコーチングセッションの場合でも、「実は、、、」という言葉が出てくると注視しないといけません。

その言葉の後には、相手が自分に対する印象や、本当に悩んでいること、不安だったことなど、隠れていた本音が出てくる場合が多いのです。

それがドアノブ効果です。

ドアノブ効果とは、仕切られた部屋にて相手が部屋を出て行くときに、ドアのノブに手をかけて何気なくつぶやいた言葉を表します。

会話も終わり、相手が去る瞬間にはこのような感情が隠れています。

・最後まで口に出せなかっただけの理由、心の中に引っかかるものがある

・でも、結局は口に出さずにはいられなかった（どうしても話したかった）

これは、緊張がほぐれることに相手は話しやすくなります。

そのため、盛り上がった会話を過ごした後ほど、最後に相手が何気なく発した言葉にはより注意しなければならないのです。

■ドアノブ効果をコミュニケーションに活かす

日常のコミュニケーションでも、このドアノブ効果は役に立ちます。

初対面の相手や、堅苦しい雰囲気から会話に入った相手がいた場合、相手の最後の言葉を意識することで、相手の本音や最も語りたかったことを理解しやすくなります。

また、逆にそれまでの会話内容はアイドリングのようなものなので、それほど神経を使わず楽に会話をしていくこともできます。

相手の本音は、話しやすい雰囲気とタイミングを意識することで、ポロっとこぼれるように吐き出されます。

逆に、あなた自身においても去り際につい話してしまったことなどが自分の本音だということが自覚できるので、より自分自身を理解することができます。

是非とも、ドアノブ効果を使って、相手を慮る心を養っていただければと思います。

◉幸せな人生へのヒント

おだぎり よう

相談件数７万件超え！３０年以上に渡り完成させた独自メソッドを使い、遺伝子レベルで多くの方々の人生をさらなる幸せであふれさせてきた人生を一瞬で変える専門家。
ソウルコーチングアカデミー理事・Benefit Minds株式会社 代表取締役・ベストセラー作家

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